卵子ドナー体験談 — 29歳ITエンジニア「海外でのキャリア準備」

東京の大手IT企業で5年勤めて、29歳の春、シアトルのテック企業から内定をもらいました。子どもの頃から憧れていた、シアトルでエンジニアとして働く道です。

でも、現地での初期費用が想像以上にかさみました。住居の保証金、車の購入、引っ越し費用、ビザ関連の手続き — 諸々足すと、最低500万円必要でした。会社員時代の貯金と退職金だけでは届きません。

29歳というタイミング

サイトを見たのは、深夜にコードを書いていた休憩中でした。「29歳まで」という年齢条件に、「ぎりぎりだ」とハッとしました。少し早く知っていたら、もっと選択肢があったかもしれない。でも、この最後のタイミングだからこそ、自分の意思で決められる気もしました。

エンジニアらしく、データで考えました。リスク・リターン・スケジュール・心理的負担。すべてリストアップして、それぞれに点数をつけて、最終的に「やる」という結論に達しました。

渡米までのスケジュール

シアトル移住の3ヶ月前から、ホルモン管理を始めました。リモートワークが多かったので、自己注射の時間調整は比較的柔軟にできました。採卵当日は1週間有給を取って、自宅でゆっくり過ごしました。

処置の3週間後には、シアトル行きのフライトに乗っていました。

シアトルの夕焼けの下で

シアトルに来て1年半。今は、現地のシニアエンジニアとして、グローバルチームでプロダクトを作っています。日本人エンジニアは少ないので、貴重な存在として扱われている実感があります。

たまに、29歳のあの春を思い出します。タイミング、勇気、サポート — すべてが揃わないと踏み出せなかった一歩を、ちゃんと支えてくれた選択でした。

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