卵子ドナー体験談 — 25歳イラストレーター「初の作品集出版」

イラストレーターとしてSNSで発表を始めて4年。フォロワーは少しずつ増えて、書籍の挿絵や雑誌の仕事もちょこちょこ来るようになりました。

25歳になった頃、ずっと夢だった「自分の作品集」を本として出版したい、という気持ちが強まりました。商業出版を打診したけど、「フォロワーがあと一桁多ければ」と返事をもらいました。じゃあ、自費出版だ、と決めました。

自費出版の現実

初版500部、フルカラーの作品集。印刷代だけで150万円。デザイン費・撮影費・イベント開催費を合わせると、300万円近くなりました。

イラストの仕事だけでは、貯金100万円もない状態でした。クラウドファンディングも考えたけど、自分の納得いくものを作るためには、お金以外の制約は受けたくない、という気持ちもありました。

「アート」と「協力」の意外な接点

友達のイラストレーターから「20代女性向けの仕組みがある」と教えてもらった時、最初は冗談かと思いました。でも、サイトを読んでいるうちに、「アートで誰かの心に届ける」のと、「卵子で誰かの家族を支える」のは、形は違うけれど、同じ「誰かのために自分の20代の何かを使う」行為なのかもしれない、と思えてきました。

イラストを描きながら

ホルモン管理の期間中、いつも通り絵を描いていました。普段の制作リズムが大きく変わることはなく、「いつもの一日のなかに、新しい15秒が加わった」くらいの感覚でした。

採卵当日は完全休養。翌日も予定を空けて、3日目からはまたタブレットに向かっていました。

本を作るということ

作品集は、イベントで完売しました。Amazonにも置いていただいて、書店からの問い合わせも来ました。

イラストレーターとして、自分の世界を「形」にできた。あの選択は、お金の問題を解決しただけじゃなくて、「自分の表現を、自分の意思で、世に出す」という大事な経験を支えてくれました。

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