卵子ドナー体験談 — 28歳薬剤師「次の学びへの一歩」
大学病院の薬剤師として5年。日々の業務はやりがいがありましたが、「もっと根本から研究をしたい」という気持ちが、ずっと心の片隅にありました。
28歳の春、母校の博士課程への進学を本気で考え始めました。社会人ドクターという形で、仕事を続けながら研究もできる。でも、学費・参考書・学会参加費を合わせると、3年間で500万円近くかかる計算でした。
医療従事者として
薬剤師という職業柄、卵子ドナーについての医学的な知識は、ある程度ありました。ホルモン剤の作用、採卵処置、起こりうる副作用 — 文献では何度か読んでいました。
だからこそ、サイトを見た時、「医療として安全に運営されているか」を一番気にしました。提携医療機関の体制、緊急時の対応、起こりうるリスクの説明 — すべて自分の専門知識と照らし合わせました。
専門知識を持って
初回相談で、提携医療機関の医師の名前まで教えてくれました。生殖医療の専門医で、私の知っている学会にも所属している方でした。「ちゃんと運営されている」と判断するに足る情報でした。
面談を重ねながら、医学的なリスクと向き合う私と、「それでもやってみたい」という気持ちが、少しずつ折り合いをつけていきました。
処置後の回復
採卵処置は、自分の予想通り、麻酔下で15分ほどで終わりました。回復室で目が覚めた時、医師の方が「予定通り、問題なく終わりました」と一言伝えてくれて、それで全てが安心できました。
翌週には、いつも通り病院の薬剤部で勤務に戻っていました。
研究室の机の前で
今は博士課程2年目。テーマは、不妊治療と関連する内分泌学の領域です。あの体験を経て、よりこの分野に強い関心を持つようになりました。
「医療を学ぶ立場」と「医療を受ける立場」の両方を経験できたことが、これからの研究にも活きていくと思っています。

