卵子ドナー体験談 — 24歳英語教師「ワーホリ1年への一歩」
大学を卒業して2年、地元の中学校で英語を教えていました。生徒の前で「英語は世界とつながる言葉」と話しながら、自分はまだ海外にちゃんと住んだことがない、というジレンマがありました。
24歳になった春、ワーキングホリデーでカナダに1年行く決心をしました。問題は、貯金が80万円ほどしかなかったことです。
「行きたい」と「行ける」のあいだ
1年の生活費・航空券・初期費用を計算したら、最低でも200万円。倍以上足りませんでした。塾講師のアルバイトを掛け持ちすれば届くかもしれない。でも、そうすると平日の英語教師の仕事が立ち行かなくなる。
サイトを見つけたのは、職員室で教科書を準備していた休み時間でした。スマホでスクロールしながら、「20代女性のための」という言葉に、なぜか引き寄せられました。
不安の解消
初回相談で、一番聞きたかったことは「将来、自分が結婚して子どもを持つ時に影響はあるのか」でした。スタッフの方は、医学的な観点から丁寧に説明してくれました。「将来のあなたの妊娠・出産に影響を与えるものではありません」という一言に、ようやく前向きに考えられました。
3回の面談を経て、決心したのは初夏でした。
夏休み中に
学校の夏休みに合わせて、処置までのスケジュールを組みました。ホルモン管理は8月の前半。生徒たちが部活で学校に来る頃、私は朝の自己注射を済ませてから、午後の補習に出ていました。
採卵当日は、夏休み真ん中の平日。前日にクリニック近くのホテルで一泊。翌日も完全に休みを取って、無理せず回復しました。
カナダの日常で
今、私はバンクーバーで暮らしています。毎日カフェのバイトと、日本語家庭教師と、英語のレッスンを掛け持ちで。生徒に「先生になる前のような生活」をしている気がします。
あの選択は、お金の問題を解決しただけじゃなくて、「自分の選択を、自分でする」という経験にもなりました。来年、日本に戻ったら、もっと豊かに生徒たちと向き合えると思います。








